話題のChatGPTを含めた大規模言語モデル(LLM)の導入に伴い、AI専用デバイスが登場し始めています。今まで話題になったデバイスのHumane AIピンについては、価格も高いのと評判もさまざまなようです。
またAppleがAIに本格的に取り組んでいるのは既にご存じかと思います。今年6月のWWDCでも大きく取り上げられることは間違いないです。
今回は2014年6月のAppleのAI導入の発表に伴い、話題沸騰中のAIを搭載したRabbit r1の機能を含めてご紹介いたします。
AIへの関心が深まるなか、Rabbit r1 AIアシスタントが3月に発表されました。
期待と共に機能やビジョンにおいて、iPhoneと比較しながら見ていきましょう。
Rabbit r1とは?
Rabbit r1は、ご覧いただけるように愛着のわく小さなAIガジェットです。
価格は200ドルと魅力のある価格設定となっており、四角い可愛らしい形をしているポケットアシスタントです。
PanicのPlaydateとよく似ているとも言われています。どんな機能があるかといいますと、質問に答えたり、情報を検索したり、フードデリバリーやライドシェアリングサービスと連携したり、音楽を再生、言語を翻訳したりすることもできます。
またRabbit r1には画面があることでより機能的に感じられます。古風なスクロールホイールを付属して、オブジェクトを認識するための内蔵カメラも備わっているとなるとお得ではないでしょうか?
デバイスを振ると設定にアクセスできる隠し機能もありますが、設定としては端末のタイピングをアクティブにする唯一の方法でもあります。
image:EMARGE
Siriとどこが違うの?
ここまでの機能を見ると、すでにiPhoneのSiri等でできるのでは?と思われた方も多いと思いますが、Rabbit r1の一番の売りはスマートフォンに依存しないことですので、そのためアプリがないのが特徴です。
スマートフォン利用時の、めんどうなアプリ作業を軽減するという名目で、目的は「アプリなしのオンライン体験の実現」とされています。
一方、SIMカードスロットやWi-Fi接続、セルラー接続など、iPhoneと同等の機能がしっかり入っています。
つまりR1はiPhoneの代わりになるのではなく、iPhoneと一緒に使われることを想定しています。ユーザーのアプリ操作を観察して学習、再現できる、つまりiPhoneアプリの操作を学習して、その操作をクラウド環境で再現することができます。
なので、r1に個々のアプリをダウンロードする必要がないという点での魅力があります。
例えばSiriが天気を教えてくれるだけだとしたら、r1はそれプラス予約してたイベントの予約をキャンセルしたりできるとのことです。
さらにデバイスとして機能することで、ユーザーのiPhone利用を減らすことを目指しています。様々なサービスをiPhoneの外側で統合することで、iPhoneを手にしてアプリを操作することに気を取られなくなるという点が一番このデバイスの持ち味、また特徴ですね!
ユニークな特徴は?
またr1を使ってアクセスできるアプリとして、SpotifyやApple Music、YouTube Music、Expedia、Uber、eBay、Amazonなどが紹介されてます。
rabbit holeと呼ばれるWebのポータル経由でこれらアプリにログインしておけば、毎回ログインしたり、操作を承認したりする必要はありません。
Rabbit r1を使うことは、「友だちにアンロックしたiPhoneを貸してテイクアウトのオーダーを頼む」ようなものだということです。
ロボットにアプリの操作を全て任せているということですね。
ユニークな点は、AIならではの学習モード(Teach Mode)で、新しい作業を覚えることができることです。
例えばポータルサイトでMidJourneyを使い、プロンプトを書いて犬の絵を描く命令をする動作を行い学習させます。すると学習完了後、Rabbit r1次はMidJourneyで絵を作成できるようになるという優れものです。
image:techcelestials
Spotifyなどが直接放送できるのも音楽好きの方にとっては直接聞けるのは魅力の一つです。
曲の提案の正確性等は今後の課題なのかもしれませんが、好きな曲を再生するように頼むと、ランダムな曲が選択されるとのことです。再生に関しては現在のiPhoneでのSpotifyの機能と同様な機能と思っていただいてもよろしいかと思います。
他の機能を試した情報からですと、フードデリバリーの注文も難なく注文できるレベルとのことです。文書の要約を行うことができるだけでなく、翻訳も問題なく機能することで読みたい文献の内容をタイムリーで簡潔に取得できるようになります。
image:Engadget
写真やその他の情報にアクセスする場合には少し手間がかかるとはいえ、スマートフォン以外でこのような機能を持ち合わせているため、価格的にも魅力があるデバイスではないでしょうか?
レビューからも素晴らしいデバイスです。また日本でもこのようなデバイスが続々と登場することでしょう。
発売はいつ?
因みにRabbit r1の発売は米国で3月、EUとイギリスでは7月以内、日本を含むそれ以外の国は年内開始ではと噂されてます。
image:techcelestials
まとめ
今年はAIが大きく変革をもたらすであろうと言われる中、先駆けのデバイスをとしてRabbit r1が発売されました。使えば使うほど結果が改善され、カスタマイズされるように設計されているところが一番の魅力で、iPhoneとの新しい使い方も増えそうです。
感想や評価もさまざまですが、英語でいうところの「It cuts both ways.」、使いようではないでしょうか?
iPhoneのアプリの10年にわたるスマートフォンの時代を経て、家電にも個々の製品の特徴を活かしつつ、アプリなしの新たなAI革命となる事、間違いないです。
6月に開催のWWDCでもAppleのAI導入がどこまで機能するのか、合わせて待ち遠しくなりますね。It’s coming soon!
image:techcrunch
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